
地球進化と魂の目覚め
今、地球は神聖な進化の過程にあります。それは宇宙規模で設定された次元上昇の過程であり、広大な宇宙の中にある地球という惑星の成長期です。シータヒーリングでいうところの、「地球のディバインタイミング」です。
私たち人間は、生まれる前にこの地球の進化のタイミングを知っていて、生まれてからの人生をこのタイミングに同期させ、自らも進化すると決めて、ここに訪れています。
記憶はなくても魂がそれを知っているから、無意識に同期期間に入ります。分かりやすい同期の始まりは「終わりの始まり」です。

これまで手にしてきた栄誉も名声も、育んできた感情も努力も、全てリセットして無にしてしまいたいという破壊衝動や、本当の自分が分からなくなり混沌とした無気力の中に沈んでいく感覚。これらが、同期のサインである場合があります。
何のために生きているのか?誰のために生きているのか?生きるとは何か?もう何もかも分からなくなり、真っ白になっていく。
これは、かなり苦しい経験なので、一見すると命を投げ出すリスクを伴うネガティブな経験に見えるかもしれません。しかし、そうではなく、地球の神聖な進化タイミングに同期しようと、これまでの生き方と同期条件の帳尻合わせをした結果の副産物的な経験であり、必要だからこそ「自分の魂が起こしたドラマ」だったというのが真実かもしれません。
終わりの始まり
必要なドラマを起こすパターンを二つ紹介します。
・外部からのエネルギーで自分を見失う
一つ目は、外部のエネルギー、つまり他者からの扱いや心ない言葉によって自分を見失い、混沌を経験するパターン。
親兄弟だけでなく、配偶者や子供との関係の中で、あるいは社会生活の中で誰かに心無い言葉や態度で尊厳を傷つけられたり、憤りを感じる出来事がドラマとして起こり、心が折れて無価値感、虚無感を感じてしまうパターンです。
・内省で自分を見失う
二つ目は、恵まれて歩んで来たはずなのに、はたと気づいて自分自身を見つめた時に虚しさを感じ混沌を経験するパターン。
この成功は自分の力なんかじゃない、運が良かっただけだと感じてしまい、手にした豊かさや愛も「自分なんかが受け取っていいものじゃない」「自分は無価値な人間なのだから」と、持っているものを手放しリセットしたくなる。
他者から見えている自分と本質的な自分とのギャップを感じはじめ、「自分とは何か?」を考えるフェーズに入るために波動を落として深層の自分と出会いに行くパターンです。
どちらのパターンも、「自分とは何か」を識るために必要な経験であり、だからこそカオスを経験するのです。
自分とは何かを知るプロセス
自分とは何か。それを識るには、以下のプロセスが必要です。
・自己受容

自分を受け止めるということは、簡単なことではありません。例えば人は、慢性的に自分をジャッジして責めます。誰かと比べ、誰かや世間を基準値にして、出来ないことをジャッジし「自分はだめだ」「足りない」と決めつけます。これは自己否定に他なりません。どんな自分であれ、それが自分。足りないと気づくことは必要かもしれませんが、卑下したり責めるのは自己否定です。
もし、こんな人生を送っていたとしたら、深淵のカオスや虚無感は、「ありのままで無条件に生きていい。それが私だ」と、自分を肯定し受け止めなさいというサインとして訪れます。

ハイヤーセルフは何が何でも魂の同期を遂行しようとするため、たとえそれがハードな道であっても、帳尻合わせのために強制的に混沌を創り出し、そこで地球との同期要件である自己肯定に気づかせようとします。
「足りない自分」と自分を評価する際、それは「足りている人」を見て、そうなりたいと自発的に思っているのでしょうか?それとも、世間や誰かのレールからズレているのは間違いだという思い込みで、「やりたくもないし、なりたくもないこと」に自分を合わせていこうとしているのでしょうか?

前者なら、単に「あの人みたいになりたい」というエネルギーだけにフォーカスして、比較して卑下せずに「どうやったらなれるのかな?」と知恵を絞っていけば良いでしょう。
後者なら、自分の心の声を聴き、「それは私が本当はやりたくないこと?やりたいこと?」と自分の考えや感情を受け止めてあげて、心がワクワクして軽い方に進めばいいのです。
この世界は自分が創造しています。他者からのネガティブな言動も、巻き起こるドラマも、魂の目的のために自分自身で人々を引き寄せています。混沌と虚無を経験した後に自己受容に至るように、「嫌な相手」と思っている人も自分が引き寄せたのです。なんなら、生まれる家系も親も自分で選び、「進化」のためにドラマを巻き起こしてくれる人や環境を選択したのです。

では、未来は決まっていて変えられないのでしょうか?そんなことはありません。先ほども言いましたが「人生は自分が創造している」のです。
もし、あなたがもうドラマを通して何かを学んだり、帳尻合わせのようなしんどい進化の仕方をすることを望まないと感じたなら、そのやり方を終わりにすることができます。どういうやり方で進化したいのか?を明確に持つことが、それを可能にします。
感情に蓋をしない

寂しい、もっと普通に生きたい、愛して欲しい、認めて欲しい…。沸き起こった「本当の望み」は、自分の心の声と対話しないと聴こえません。
聴こえないから、本当の望みが叶わなそうな場面に立たされると人は、「怒り」をぶつけたり卑下したり、叶わなそうだという恐れを打ち消し、心を守るために他者にとっては負のエネルギーを爆発させます。
けれど、怒りもまた自分のための守りのエネルギーなのです。初期段階で蓋をして、良い子であろうとするから箱はいっぱいになり、溢れ出て、恨みに変わります。
蓋をせず、「ああ、私は怒っている。なぜ?」と自分の中にある本当の望みを見つけて、「そうか、愛され受け止めてもらいたかったんだ」と気づく。
どんなにネガティブな感情でも、それを抱く理由があるから、蓋をせずに聴いてあげる。これが、自分を受け止め始めたら出来るようになる変化です。
自分を愛する

自己受容が出来たら、次の要件は自分を愛することです。過去の出来事を「間違っていた」「もっと他になんとかすれば良かった」と、消ええてしまいたくなる後悔を持ち続けていても、そのエネルギーに囚われ足止めされて、自分を愛するフェーズには進めません。
その瞬間瞬間で、自分を生かすため、心を守るため、その時出来る最善の行動をしただけだと、過去の自分を褒めてあげてください。その時は自分を守る術が他になかっただけで、あの時その行動をしなかったら心は粉々になっていたかもしれません。
今、生きてあなたが地球に同期する局面まで来られたのは、過去の自分の選択と行動の連続の恩恵です。ここまで来れた自分、過去の自分も今の自分も愛してあげてください。
自己統合

混沌を経験し、自分とは何か?何を望んでいるのか?を問うために、自分の中でうずくまる自分に会いに行き、対話をしようとし、抱きしめてあげることは、過去の忘れ物を取りに行く行為に似ています。
蓋をされて置き去りにされて、立ち尽くしてしまった自分を見つけて、その時何に蓋をしたのか、何が欲しかったのかを聴きに行きます。その涙と想いと感情を今の自分に分かち合い、「もう小さな自分1人で抱えて立ち止まらなくて良いよ。一緒に向き合うよ」と統合すること。それは、心の深淵に置き忘れたもう1人の自分を迎えにいくこと。ハートの置き忘れを迎えに行くことです。
インナーチャイルドも、もっと深い過去世の忘れ物も、家系の中にある忘れ物も、「今」回収して様々な自分を統合し、本当の自分で生き始めることが、地球の進化と同期すると決めたあなたに必要なプロセスだったのだと。自己愛が動機要件だったのだと。
他者から見た自分も本質的な自分も、どちらもあなたで、どちらかに寄せなければならないということはありません。

人は、複数の側面を持っていて、どれも自分です。誰かの目線や評価に寄せて自分を保とうとすると、どこかの側面の自分をジャッジして打ち消そうとし始めます。
でも打ち消す必要など本当はなくて、どの自分もそれでいいんだと受け止め、違和感や焦りごと自分を受け止めて、様々な側面の自分を丸ごと愛せたなら、それが無条件で自分を愛するということです。
ジャッジした自分も、ジャッジされた自分も許し、統合し「本当の自分」とは複数の自分のことだったのだと知り、愛してください。
人生とは何か

自己愛を持ち始めると、人生というものが何なのか気づきます。
人生に、無理に意味を持たせなくてもいい。私たちはただ、人間を経験し、楽しんだり悲しんだり愛を知ったり、自分なりの時間の中で自分が心地よい方に行けばいいのです。
「ねばならない」「べきだ」を持たずに、無条件で自分を許し、無条件で肯定し、愛せる時間を楽しめばいい。
確かに地球で「学ぶこと」は多々あるけれど、それは魂が経験の中で習得しているから、顕在意識のあなたは無理に意味を見いだそうと苦しむ必要はありません。委ねたり、既に経験から学んだ人から教えてもらい、助けてもらえばいいのです。
ただ一握りの勇気や勇敢さを持って、「どうしたらいいか分からない!」と他者に投げかけ、投げ返してもらうだけで、重い悩みに変容する前に軽やかにそのドラマをかわし、楽しみ心地よい時間を味わうことに全力になればいいのです。
今まさにその過程にいる人も、プロセスの真っ最中で痛みが残っている人も、「それでいいんだよ」と自分に愛を送ってくださいね。