プレッシャーの押さえ方

緊張せず取り組むには

大勢の前で講演するとか、試験とか、何か緊張する場面に立つ時、皆さんはどう緊張をコントロールしますか?

あのなんとも言えない「これから何が起こるんだろう?」という感情エネルギーに対してどんな名付けをするかでネガティヴにもポジティブにも転びます。私は昔から「よっしゃオラ、ワクワクして来た!」と悟空のようなマインドで意識的に緊張感を楽しみのエネルギーに持っていこうとするので、緊張時に現れる筋肉のエラーなどを起こさず冷静に臨めます。

同じ局面で緊張する人は、私と全く同じ感情エネルギーに「不安」という名前をつけてネガティブな方向をイメージしているのではないかなと思います。感情への名付け、それがマニフェストとなり身体が思うように動かなくなります。心地よい緊張感、と名付けたりワクワクと名付けることが、プレッシャーに発展させないためのコツです。そうすることで、起こりうることがポジティブなイメージになり、それがマニフェストされ現実化されます。

ドーパミン依存

私にとってのワクワクは、過剰な刺激のあるドキドキではありません。困難や苦労を乗り越えるのが好きな人は、ドーパミン依存になっていることも多いのですが、そこまで負荷をかけてドーパミンを出して幸福感を感じようとしなくても、省エネでワクワク出来ます。

「何が起こるかな?この状況をどう料理しようかな?」と、初代マリオのような簡単なゲームをやっているかのような難易度でもワクワク楽しめる設定を自分の人生の初期設定にすれば、簡単にクリア出来ることが前提になるので恐れるようなハプニングも困難も起こりません。

「根拠のある」自信なんて最初はなかったですよ。根拠なんてないけど、「私は楽しめる!」と脳に教えるだけで意外とやれる気になります。そのワクワクチャレンジの積み重ねが、脳のマッスルメモリーを鍛え「それが通常モード」になります。そうなると、もう自信があるとかないとかいうレベルではなくなります。脳がそうなるだけ。

今は創造主がいるから、根拠のある自信に変わっていますけどね。すなはち、起こること全ては学び。誰かとの共同創造。私は生きる設定を「イージーモード」が良いとしているので、そのリクエストに沿って学べる。だって創造主にそうリクエストしたもん。だから、おっと⁈と一瞬怯む事が起こったとしても、イージーモードの範囲なはずだから、これは学びが分かればクリアできる♩と捉え直して楽しむ方に舵を切ります。

イージーモードが良いという気持ちの裏に「苦労して学ぶ、は絶対嫌!」という恐れがあれば脳は恐れの方に舵を切るので、イージーモードにはなりません。

そうではなくて「イージーモードで幸福感を充分感じられる!満たされるよね」というエネルギーでイージーモードをリクエストしています。苦労が嫌だからではなく、過剰なドーパミン依存でしか充実感や生きる意味、満足を得るやり方ではなく、この世界のささやかな美しさに心が動き満たされる感度にチューニングすればイージーモードの中での学びも事象も、ワクワク楽しいものになります。

だから緊張する場面でも、楽しいことしか基本起こらないだろう、なんか起こってもカバーできる範囲、と思うから存分にワクワク出来ます。

やり方を変える

何でこれを書いているかというと、子どもが小学校の運動会で80メートル走に怯んだからです。前年までは背の順だったので、比較的瞬足な息子はいちばん小さいグループで流して走っても余裕でした。

今年は50メートル走のタイム順で、学年でいちばん速いグループになり「絶対勝てないー泣」と。息子以外は高身長。10センチ以上体格差がありました。

分からんでもないですが、負ける未来しか見ていない場合、それがマニフェストになり負ける。かなり前から緊張していて、毎日泣き言。あげく、足首を怪我して来ました。

夜、足をヒーリングしてくれと言うので、「あのね、負けた時の言い訳に足首の怪我を使えるメリットあるから怪我してるとしたら、ヒーリングしちゃったら言い訳なくなるけどいいの?」と聴きました。

だって負けるもん。緊張してどうしたら良いか分かんないんだもん。と言ったので、上に書いたようなマインドリセットをして、色々ダウンロードして、勝ち負けではなく楽しむことにフォーカス出来る、にするのはどう?緊張にワクワクチャレンジって名前をつけたらどう?と提案して、ヒーリングしました。

翌日、少しでも速く走れる方法ない?と聴いてきたので、よしよしマインド変わったなと思って、一緒に公園でスタートの練習をしました。小学生のタイムなんて、プロではない先生が測るから、最速の子のタイムも怪しい。

陸上経験者から言うと、スタートを制するだけで脳が身体にポジティブな電気信号を送ります。よーい!パン!のパが鳴るかどうかくらいで飛び出す瞬発力の練習と、走るイメージをもも上げで練習しておしまい。

0.4秒差ならスタートでカバー出来ます。ロケットスタートを知ってるか知らないかで。何しろ小学生低学年だから。これが6年生なら話は別ですけどね。

背が高い子に囲まれても、見なきゃいい。見るから怯む。自分とゴールしかない世界をイメージして、羽が生えたように身体が進むイメージをして、無音の世界に行けば大丈夫。筋肉と脳を信頼すれば大丈夫。

そもそもなまじ速いからこういう悩みが生まれるんですよね。人は、最初から苦手なものには熱くならない。ポテンシャルを持っていることをベースに何かを学んでいくわけです。息子の場合は走ることからプレッシャー、緊張のコントロール、マインドの持ち方を学びました。

これって、皆さんの日常にも転用出来ますよね。皆さんも、緊張する場面に立つ時は「出来る事、よりよく成し遂げたいこと」に基づいてプレッシャーを感じるのではないでしょうか。出来るポテンシャルを持っているから悔しくなる。嫌々やることは、負ける〜出来ない〜と思って恐れは出てきますが、悔しくはないでしょう?

誰かと比較するからプレッシャーになる。自分のチャレンジゲーム(マリオ)は自分だけの空間。他のゲーム(ドラゴンクエスト)をプレイしている他者と競っても、自分のゲームはクリア出来ません。目的地に行く時は、自分とゴールと創造主だけをみる。もちろん協力者やありがたい学びの相手は見ますけどね。

そして、ロケットスタートは「行動出来るかどうか」と同じです。怯んで行動に移すのが遅れたら、タイミングを逃すかもしれません。マインドをセットしたらあとはワクワク楽しむエネルギーに変換してタイミングに乗ればOK。

ちなみに、スタートはいちばん綺麗にロケットスタートをして、50メートルくらいまではぶっちぎりで一位でしたが、残り40メートルで抜かれました笑。そらそうだ。80メートルのスタミナ配分、マインド配分教えてないし。でもまあ、人と比較しない性質の子が今回「競争」を意識し、色々学べたしチャレンジ出来たので良かったんじゃないかな。

「出来る奴にやり方を聴け」助けて、サポートして、と言えたら、こんな風に有益なアドバイスも貰えるし、1人では出来ないメンタルトレーニングも出来る。それをこれからも日常でやっていって欲しいなと思いました。皆さんも、困ったら1人で解決しようとせず、周りにヘルプサインを送ってみてください。大丈夫、あなたはサポートされるのに相応しい。